例年より日中は汗ばむ日が多い今年の5月。
ホタルの幼虫の上陸の初観測からおよそ40日が経過した5月14日、草の茎で幻想的な光が10か所程でまたたいています。近くに寄ってみると、ホタルが植物の茎で羽をやすめていました。ホタルは蛹から羽化すると、近くの草や樹木を歩いて登り、しばらく羽をやすめた後、飛翔をはじめます。

5月24日、前日までの雨も朝にはあがり、青空が広がる清々しい一日でした。この日の夜8時頃、100匹を超えるホタルが飛翔する様子が観察出来ました。

写真撮影をしていると、散歩している地域の方から、「ホタルが飛ぶと綺麗だね。ありがとう。」と、声をかけてもらえました。相手の顔も見えない暗闇の中でも、安心して地域の方とコミュニケーションがとれるのは、ホタルの幻想的な輝きのおかげかと思います。

また、毎年北小学校の4年生の児童が学びの場として授業で来る河川でもあるため、家族でホタルを見に来てくれた子もいました。飛翔するホタルを追いかける子供や指先にホタルが止まってそれを眺める様子などを見ていると、ホタル保護プロジェクトの重要性を改めて実感し今後も、継続して草刈りやゴミ拾いを続け、ホタルが毎年飛翔する河川を維持していきたいと思いました。